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イラストレーター、DJ ヨシダキョウベイ[Kyobei]/大阪芸術大学美術学科中退/伊勢志摩マニア お仕事のご依頼は kyobeya@gmail.com まで。

2011年11月10日木曜日

さようならととや-「難波元町焼酎居酒屋ととや」での夜

先月30日を以って我が愛すべき居酒屋、秘密基地、たまり場、オアシス、酔いどれ船…「難波元町焼酎居酒屋ととや」が店仕舞いをしました。我孫子の地で3年間、難波の地で6年間と、合計9年間の営業期間に幕を下ろしたのであります。
思えば私は後半の2年間しかお邪魔出来ませんでしたが、この短い期間にここで出会った友人知己、彼ら彼女らとの数々の思い出は私のかけがえのない財産となりました。

さみしい限りです。主に週末の夜、何処で呑もうが最終的に、ととやへと流れて行くのがここ2年間の私の習慣でした。それこそ神戸で呑もうが奈良で呑もうが梅田で呑もうが、であります。ここ難波元町に舞い戻り、マスターすうみんの働く姿や常連である「ととや民」の姿を見なければすっきりしませんでした。彼らの声を聴き、話す事で初めて週末が来たと実感出来たものです。

ライフサイクルもここで一旦変化を迫られているのですが、代わりになる店などあるわけがありません。勿論、これからも呑み屋には行き続けるでしょう。週末になると赤ちょうちんやら杉玉のぶら下がる店を探し暖簾をくぐっている事でしょう。ですが、あの数々の夜に勝る時間と出会いを提供してくれる空間などもう存在しないと思えるのです。
カウンターからの眺め


数あるメニューの中でも特に忘れ難い「鶏飯」
第6回難波元町島唄大会のもよう


素敵なセッション


僭越ながら私も最後の周年祭に出演させて頂きました。下の動画はその時の模様でございます。


そして周年祭最終日のトリを飾ったのはマスターすうみんの親友、三十川十三氏。


営業最終日にはなんと開店時から貯蔵していた焼酎「爆弾ハナタレ」を頂きました。度数44度で9年物。


合鴨ロース、ポテサラ、筑前煮…最終日を飾る素敵な小鉢メニュー
営業最終日の光景。中でも外でも乾杯。
名残惜しむ人々。ととや最後の夜。

不思議な縁の糸で手繰り寄せられた人々が、お世辞にも広いとは言えない店のカウンターに集い、夜な夜な杯を傾け、盃を交わしていました。生中。焼酎。泡盛。ジョカ。お湯割り。梅酒。冷酒。ワンカップにオリオンビールetc…。様々なお酒が登場しては各々の五臓六腑へと沁みわたって行きました。ゴーヤチャンプルー。そうめんチャンプルー。スパムステーキ。焼きうどん。鶏飯。唐揚げのおろしポン酢和え…。数々のメニューとそれを食べる幸せそうな顔がいつまでも忘れられません。


本当にお疲れ様でした。楽しい日々をありがとうございました。もっと沢山の人達にこの店の存在を教えてあげたかったのですが、やむなく一旦ここで別れを告げる事にします。さようならととや、長旅お疲れ様でした。「ととや」という船がまたいつか私達を載せて酩酊の海へと出航してくれる事を祈り、乗組員一同期待を胸に一旦解散致します。そして新たな旅の始まりに乾杯!

皆さま、ボン・ボヤージュ!